PTAバルーンカテーテルとは

腎臓の機能がほとんどなくなり、水、尿素窒素、電解質などの体液の調整ができなくなった状態が腎不全です。慢性腎炎、糖尿病、高血圧などによる慢性腎不全の患者は、体液調整のため透析療法が必要となります。透析療法には人工腎臓(ダイアライザー)を使用し腎臓の働きを代行させる血液透析と、自分の腹膜を利用する腹膜透析があります。

血液透析は、体内から大量の血液を抜いて、人工腎臓を介して血液を浄化し、その後に体内に血を返すことになります。しかし、血液透析が出来るほどの十分な血液を得られ、しかも長期間耐えられるような血管は体内には存在しないため、動脈と静脈をつなぎ合わせ大量の血液を確保できるバイパス=シャントとよばれるものを手術によってつくります。

ただ、このシャントは透析を続けていくうちに、狭くなったり詰まったりして透析を行う事に支障をきたすことがあります。そのため別の場所に再度シャントをつくる手術をすることになりますが、それでは繰り返し手術を受ける患者さんの負担が増えてしまいます。そこで【PTCAバルーンカテーテルとは】で説明したのと同じように、カテーテルによって再度血管を再開通させる治療法が行われています。その際に使用するのがPTAバルーンカテーテルです。PTCAが心臓の冠状動脈(C:Coronary)に使われるのに対し、PTAは冠状動脈以外の様々な血管を目的としており、腕や足の血管をはじめ、腎動脈などの内臓血管や、頚動脈などの頭部の血管など、治療部位に応じたいろいろなタイプのカテーテルが使用されています。

手術を行った場合と違い、治療を行った当日に透析が実施できる事や入院の必要がないことから、患者さんの身体的負担、経済的負担を少なくする事が出来ます。

TMPのPTAバルーンカテーテルは、シャント部分などの曲がった血管での拡張に適した独自のカーブバルーンも製品化し、 治療効率向上を実現しています。